【インフルエンザ対策】湿度を50%にすれば予防できる?
本格的な冬の到来とともに悩まされるのが、インフルエンザですね。
いちどかかってしまうと、高熱や体の痛みでとてもつらいうえに、学校や会社を何日も休まなければいけなくなることもあります。
小さなお子さんや受験生のいらっしゃるご家庭であれば、ご家族そろって予防につとめたりなさっているのではないでしょうか?
家族のなかで誰かひとりでもかかると、影響がとても大きいですものね。
さて、そんなインフルエンザですが、かからないようにするためには予防接種や食生活などいろいろ気をつけるべきところはありますが、お部屋の湿度管理もとても重要です。
今回は、インフルエンザの予防に効果的な加湿の方法についてご紹介したいと思います!
●インフルエンザ予防には加湿が有効なわけ
インフルエンザウイルスは、低温と乾燥を好みます。真冬に流行するのはそのせいです。
といっても、湿度とウイルス繁殖の関係は少し複雑です。
ウイルスというのは宿主(インフルエンザの場合は人間の体)がなければ生きていけない生命体です。
実は、宿主がいない状態であれば、空気中ではものの15分ほどで「不活性化」といって、感染する能力を失ってしまいます。
では、なぜ乾燥した空気がウイルスにとってよい環境なのでしょうか?
インフルエンザウイルスはとても小さなウイルスなのですが、空気中の水分によって進路を妨害されてしまいます。
つまり、どんどん遠くへ飛んでいくことができません。
空気が乾燥していると、ウイルスは風に乗って長距離を移動することができるようになります。
これが、冬にインフルエンザウイルスが大繁殖できる第一の理由です。
そして第二の理由もあります。
それは、乾燥のせいで、私たち人間ののどや鼻の粘膜にダメージが与えられてしまうこと。
寒さと乾燥で抵抗力が落ちた体は、ウイルスの侵入を防ぎきることができません。
ウイルスにとって、移動がしやすく宿主がたくさんいる状態をつくりだすのが、冬の低湿度な環境なのです。
ですから、インフルエンザウイルスの移動を妨げ、のどや鼻の粘膜を保護するためには、湿度を高めることが非常に有効なのです。
●湿度50%・温度20度が目安
では具体的に、インフルエンザウイルス対策にはどれくらいの湿度がよいのでしょうか?
研究によると、湿度50%・温度20度を超えると、インフルエンザウイルスは一気に繁殖の勢いを失います。
なお、湿度と温度のどちらかだけで効果は発揮できないようです。
たとえば、4月や5月のじゅうぶん暖かくなった季節でも、ときどきインフルエンザが局地的に流行してニュースになることがありますよね。
あれは、春の乾燥のせいでウイルスが移動しやすく、かつ人間の粘膜が痛んでしまうことが原因なのです。
インフルエンザ対策のためには、湿度と温度の管理を必ずセットで行うようにしましょう。
●加湿器を使わなくてもできる加湿方法をご紹介
ご自宅であれば、お部屋を加湿するのは加湿器を使えば簡単!
でも実際には、職場や通勤通学中など、ふだんの生活では加湿器を使えない場所にいることのほうが多いですね。
また、加湿器をわざわざ買うのはのはちょっと…とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、加湿器いらず電気いらずの加湿方法を以下に挙げてみます。
・マスク
インフルエンザウイルスはごくごく小さいので、普通のマスクでは実は飛沫感染の予防にはなっていません。
それでもマスクが感染予防に効果的なのは、乾燥を防ぎ、冷たい外気に呼吸器の粘膜が直接さらされることがないから。
もっとも簡単で手っ取り早い方法です!
・洗濯物を室内に干す
洗濯物を室内干しするなら、冬場はぜひ寝室がオススメです。
洗濯物から出る湿気が、お部屋の湿度をじんわりと高めてくれます。
・観葉植物
植木鉢のなかの土に含まれた水や、植物の葉っぱから出る水分が、緩やかに湿度を与えてくれます。
・気化式の卓上加湿器
このところ、秋冬になると雑貨屋さんに並ぶようになったのが、電気を使わない気化式の加湿器です。
加湿器とはいえ、とってもサイズが小さくてかさばらないものばかり。
お水を入れておけばよいだけと、使い方も簡単です。
パワーは小さいながらも、50センチ周囲の湿度は5〜10%上昇するそうなので、効果はそこそこあるのではないでしょうか?
この他にも、観賞魚の水槽を置いたり、水をはったバケツを置いたり。
フローリングの床をぞうきんで水拭きするという方法もあります!
加湿器だけに頼らず、水が自然に気化するだけでも湿度を上げるには効果があるのですね。
●加湿しすぎてもNG!
それならば!と思わず加湿に力を入れてしまいそうになりますが、一つ気をつけてください。
実は、加湿しすぎるのもかえって逆効果で、カビが発生する原因にもなります。
カビが生えると空気中に胞子をたくさん飛ばしますから、アレルギーのある人はつらいですね。
また、おうちにカビが生えてしまうととっても厄介です。
加湿器をお使いの方はとくに気をつけましょう。
お使いの危機に、設定した湿度を超えるとストップする機能があるならば、それを活用しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
インフルエンザ対策には加湿はどうやらマストのようですね。
でもそれだけでなく、湿度を高めることは、乾燥して荒れがちな冬のお肌や髪の毛を守ることにも効果があります。
そう、加湿は美容にも大事なのです!
この冬は、ぜひあなたに合った方法で、加湿を心がけてみてくださいね。
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