話題の情報.com

今話題の情報を簡単にわかりやすくお伝えします!

セミの寿命は実は長い!「短い・一週間」というのははウソだった?!

 
1
 

夏の風物詩といえば、セミの鳴き声。

夏の始まりを告げるヒグラシの鳴き声、夏が終わるころにはツクツクボウシの声と、日本の夏とは切っても切れない昆虫が、セミです。

ところでセミといえば、短命ということで有名ですが、実際のところはどうなんでしょう?

実は、それほど短命ともいえないようなのです。

 


 

なぜセミの寿命は短いと言われているのか?

一般的にセミは成虫になってから1週間しか寿命がないと言われてきました。

これにはいくつか理由がありますが、セミの成虫は飼育が非常に難しく、大事にしても7日間ほどで死んでしまうため、「寿命は一週間」というのが定着してしまったようです。

とはいえ、カゲロウの成虫は1〜2日しか生きていませんし(あまりに短命なので、エサをとる器官が退化してなくなってしまったほどです)、モンシロチョウも2〜4週間ほど。

なのにセミばかり「短命」といわれるのは不思議ですね。

ほかに理由として考えられるのは、セミが幼虫として過ごす期間が数年ととても長く、それと成虫期間を比較されてしまうからかもしれません。

 
2-2
 

セミは幼虫期間が長い

セミの幼虫期間はびっくりするほど長いですが、実はセミは卵で過ごす時間も長いのです。

例として、アブラゼミの場合には、木の中に産みつけられてから孵化するまでなんと1年近くかかります。

卵からかえった幼虫は、自分の力で土の中にもぐっていき、そこから数年間を地中で過ごします。

この幼虫期間ですが、もちろんセミの種類によっても異なります。

同じ種類のセミであっても、生息する環境によって年数も変わってくるそうです。

土の温度や栄養状態に左右されるとのこと。

同じクマゼミでも、2〜5年と差があるんですよ!

確かに、これだけ幼虫期間が短いと、成虫になってからの1週間はとても短く感じられます。

ところでセミは生きている木の樹液をエサとするために飼育が難しく、すぐに死んでしまうのですが、実際には、野生の状態のセミには1ヶ月近く生きる個体も数多くいるそうです。

私たちが夏場に目にしているセミが、実は土の中で長い年月を過ごしていると思うと、セミを見る目が変わりそうです。

いずれにせよ、卵や幼虫の期間も合わせると7年近くも生きることのあるセミは、昆虫の中でもトップクラスの長寿を誇る虫のようです。

 
3
 

セミは暑がりだった…

意外にもセミは高温に弱いって、ご存知でしたか?夏の虫だからさぞかし暑さには強いだろう…というのは間違いなのだそうです。

まず、「カナカナカナ」という鳴き声が印象的なヒグラシ。

朝と夕方に鳴くセミですが、日中の暑さと光に弱いため、活動時間が気温の低い時間帯に絞られているのです。

雨が降って気温が下がったり、薄曇りの日であれば、日中でも鳴き声が聞こえるのは、そのせい。

そして、アブラゼミは高温と乾燥に非常に弱く、コンクリートとアスファルトだらけの都市部では、近年激減しているそうです。

また、セミは毒もなくかみつくような口もないため、鳥などの天敵にとても狙われやすい虫です。

捕食者におそわれて、寿命が尽きる前に死んでしまう個体も数多くいます。

セミが短命といわれる理由は、こういうところにもあるのかもしれませんね。

 
4
 

「周期セミ」の摩訶不思議

ところであなたは、「周期セミ」のことを聞いたことはありますか?

これは北アメリカにだけ生息するセミなのですが、ある特定の種類のセミの名前ではありません。

3種類ほどのセミが見せる、独特な行動につけられた呼び名のようなものです。

その行動とは、きっかり13年と17年の周期で大量発生すること。

5
 

13と17が素数であることから、「素数セミ」とも呼ばれています。

1本の木の根元から、多いとき数万匹というセミの大群が一斉に羽化し、その鳴き声の凄まじさたるやジェット機の轟音にも例えられるほど。

周期セミが羽化すると、アメリカでは必ずニュースになります。

北アメリカの東部ぜんたいに生息している周期セミですが、面白いことに、発生時期が重なることはないそうです。

つまり、ほぼ毎年のように生息域のどこかで周期セミが一斉に成虫になるものの、それは一か所だけなのだそうです。

周期セミはなぜこのような行動をとるようになったのでしょうか?

その理由は、「生存競争に有利になるため」というのが有力な説です。

上にも書いたとおり、セミはとても弱い虫です。

その弱さをカバーするために、数を選んだというのです。

ごく限られた期間に大量発生することで、効率良く繁殖ができる、というワケですね。

そして13年と17年という周期の違いにより、両者が同時に発生するのは221年に一度。

異なるグループが交雑するのを防ぐ結果となっているのです。

とはいえ、ほかにも素数はあるのに、なぜ13と17なのか?

6
 

この周期セミの行動と、2種類の素数の関係については、昆虫学者だけでなく、数学者も頭を悩ませている難問なのだそうです。

いろいろな説がありますが、まだ決定的な解明にはいたっていません。

なお、次回の周期セミ羽化の予定は、2016年だとのこと。

来年の夏は、アメリカからセミの話題が届くことでしょう!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

夏になるとにぎやかに鳴いているだけと思っていたセミが、がぜん神秘的な生き物に思えてきませんか?

今年の夏は、セミの鳴き声を聞いたら、数学の世界に思いを馳せてしまうかもしれませんね。

 - セミの寿命 , ,

  関連記事

関連記事はありませんでした